東京保育医療秘書専門学校
石丸さん
■プロフィール
保育士を育てる仕事に興味をもった
公立保育園の保育士として26年間働き、大好きな子どもたちに囲まれて、充実した日々を送っていました。様々な実習生と関わっていく中で教育者だった父親の影響もあって、「これからは自分が保育をするよりも、保育士を目指す人を育てる仕事がしたい」と思うようになり、そのときに出会ったのが三幸学園の講師募集です。数年前にたまたま三幸学園グループの保育園を見学する機会があり、保育専門学校と保育園が一体になったつくりに興味を抱いていました。園児も学生も生き生きとしていて、「保育学校の講師になるなら、こういう学校で働きたい」と思っていたので、募集を見て迷わず応募しました。晴れて保育授業の講師として採用されたときは、とても嬉しかったです。
保育士時代の体験が授業に生きる
現在は「東京保育医療秘書専門学校」の学生に、保育の実技指導をはじめ、季節に関わる行事や制作物の指導、「身体表現」「保育者論」などの授業を担当しています。長い間保育士をしていたので、今までと違う世界に飛び込んだときは、とても緊張しました。保育園では子どもたちと一日活動的に動いていたので講師の仕事は慣れるのに少し時間がかかりました。職員室に入ることすら、緊張してドキドキしたほどです。でもその後、「保育に関わるという点では、同じ仕事なのだ」と改めて感じ、肩の力を抜いて働けるようになりました。机上の授業は教科書に沿って進めますが、そこに自分の保育園での体験談を付け加えて、より具体的な話をしていきます。そうすることで、教科書の文章の裏側にある様々な可能性に出合い、学生さんたちが入職後もスムーズに仕事に就けるのではと思っています。
学生の笑顔が仕事のやりがいに
講師の仕事をして楽しいと感じる点は、自分が話したことに学生がその場で反応して、笑ったり頷いたりしてくれることです。「保育の現場ではここが楽しい!ここが大切!」というように、自分の保育の経験を生かしたアドバイスができるので、とてもやりがいを感じますね。学生さんたちが卒業する頃になると、初めて学校に来た頃の初々しい姿が浮かんできて、「ああ、成長したんだなぁ」と感動します。「先生の授業、楽しかったよ」「先生に会えてよかった」などど言われると、もう感無量ですね。私こそ皆に、「ありがとう!」という気持ちでいっぱいです。皆からすごく元気をもらえて、辛いことがあっても皆の笑顔を見ると、「またがんばろう」という気持ちになれます。
学生の心を育てることに力を注ぐ三幸学園
三幸学園の魅力は、専門技術を磨くだけでなく、学生の心を育てることにも力を入れている点だと思います。学園全体が「技能と心の調和」を大切にしているので、職員の方々が皆学生に対する熱い思いをもち、「学園で技術と心を育てて、社会に送り出したい」という思いで働いています。そんな三幸学園の思いが、魅力的だなと感じました。私には息子が3人いますが、学生さんたちはちょうど息子と同じぐらいの年齢です。いまの学生さんたちは、表面的には明るく見えても、実は内面に違う部分を持っていたりするんですよね。また、携帯を使って育った世代なので、コミュニケーションがあまり得意ではない学生も少なくありません。講師を務めるからには、学生のそういう部分にまでしっかりと向き合って、一人ひとりの人間力を育てることも考えながら指導をしたいと思っています。