東京リゾート&スポーツ専門学校
内山さん
■プロフィール
2006年に東京リゾート&スポーツ専門学校を卒業。以来、スポーツトレーナーとしてさまざまな競技に携わる。2012年に三幸学園に入職。現在は高校サッカーと障がい者サッカーの日本代表チームのトレーナーをしながら、講師としてトレーナー育成に携わっている。
専門学校時代の先生が、憧れであり目標
スポーツ関係の仕事をしたいと思い、東京リゾート&スポーツ専門学校に入学しました。最初はジムのインストラクターを目指していましたが、入学後に現場を見学するうちに、スポーツトレーナーになりたいと思うようになりました。私自身、ケガの経験がありますし、見学でトレーナーが選手をサポートしている姿を見て「トレーナーとして頑張れば、ケガでスポーツを断念する人を減らせるのではないか」「選手生命を伸ばせるのではないか」と考えたのです。卒業後は、サッカーをはじめさまざまな競技のスポーツトレーナーを経験し、日本代表の指導もしてきました。10年ほど前に講師のお話をいただき、専門学校でお世話になった先生が目標・憧れだったこともあり、三幸学園への入職を決意しました。専門学生のときに、先生方がとても親身に話を聞いてくれて「本当に自分のことを考えてくれている」とすごく心強かったので、私も生徒にとってそういった存在でありたいですね。
現場での体験を話すなど、生徒の好奇心を刺激する授業を目指す
現在は、高校サッカーや障がい者サッカーの日本代表のトレーナーをしながら「機能解剖学」「リハビリテーション」などの授業を担当しています。難しい内容も多いので、知識を教えるだけではなく、生徒の好奇心を刺激して、自身で探求したくなるような授業を目指しています。具体的には、現役トレーナーの視点から現場での実例や最先端の研究内容なども取り上げるようにしていますね。そうした内容を話すと、生徒の目の輝きが全然違います。たくさんの生徒が卒業した後に「現場で、授業で教わったことが役立ちました」と言いに来てくれるので、素直に嬉しいです。
相手の状況を見てやり方を柔軟に変えるのは、トレーナーも講師も同じ
生徒のやる気は日によって違うので、コンディションなどを見ながら、接し方や教え方を柔軟に変えるようにしています。1年目の時は「頑張ってやろうよ」と言いがちだったのですが、生徒の状況によっては頑張れないときもあるので、しっかり本人の話に耳を傾け、相手を理解するようにしていますね。例えば、2コマ授業であれば、1コマ目の生徒の反応によっては10分休みの間に資料を作り直して、2コマ目に臨む場合もあります。授業開始1分前まで資料を作り直すことも多く、大変ではありますが、生徒の反応が変わるのですごく面白いです。目の前の状況を判断して、柔軟にやり方を変えるのはトレーナーも講師も同じで、相手に歩み寄る姿勢や距離感が大切です。相乗効果により、どちらにも良い影響が出ています。
講師としてトレーナーとして、チャレンジする環境が整っている
三幸学園は新しいことにチャレンジしやすく、最先端の教育方針を積極的に取り入れる校風です。講師もトップアスリートを指導する第一線のプロフェッショナルが多く、普段の会話などからも、たくさん刺激をもらえます。さらに、お互いに協力し合う風土が根づいており、チームの海外遠征などで授業を休む必要があるときは周りの先生にフォローをいただけるので、トレーナーと両立ができています。そのため、講師とトレーナーどちらにも情熱を持って取り組みたい方にとって、活躍しやすい環境です。今後は障がい者スポーツの現場に生徒が関わる機会をつくれたらと考えています。障がい者スポーツのトレーナー需要は大きいですし、関心を持つ学生も増えています。現場のトレーナーと講師どちらの活動もしている強みを活かして、架け橋になりたいですね。